A みんなの大学校は文部科学省が認可する正式な教育機関ではありません。従いまして、国が認める大学卒業資格とはなりません。しかしながら、国連の障害者権利条約の中にうたわれている「障害者が生涯を通じて学べる環境」を提供し、その学びを充実させるために、当事者と専門家や支援者、一般の方々とコミュニケーションをとりながら、社会が「大学」と同じような感覚で「みんなの大学校」を認識してもらえるように運営してまいります。
A 基礎課程は学び方や社会のなりたち、コミュニケーションの考え方等を学問として考えられるための基本を身に着ける課程で、2年間で必要な単位を取得していただくことを基本としています。指定した単位を取得しましたら「修了」になります。いちおう2年間で単位を取得し修了するようなプログラムを構成しておりますが、人によってはゆっくり学びたい方もいると思いますので、そのような方は自分のペースで単位を取得し着実に修了までの実りを楽しんでいただければと思います。
専門課程はこの基礎課程を修了した後の課程として、こちらも2年間で必要な単位を取って修了を目指します。この課程では1つのテーマを掘り下げて考えて、発表するなどでほかの方へ伝えることも重要になってきます。修了の条件には「修了論文」があり、学んだ成果を論文の形で発表します。
A みんなの大学校は義務教育を終えていれば入学は可能ですので、高校を卒業していなくても入学はできますが、対象は18歳以上にしております。ただし、高校で学べなかった等の事情がある場合は、18歳以前でも高校卒業認定対策の講座などで支援する仕組みも考えておりますので、お気軽にお問い合わせください。
A みんなの大学校で単位を取得するために頑張ったことは、半期毎に個別に示す「単位取得書」に反映されます。この単位取得書は目標に向かって努力を重ねたことを証明するものですので、就職の際に提出すれば自分を知っていただくための貴重な資料となります。加えて、修了した際には「修了証明書」や、場合によっては「みんなの大学校の推薦状」で、就職試験で有利に働くと思います。就職活動の時期になりましたら、大学校のスタッフが必要な支援も検討していきたいと思います。
A みんなの大学校は障害者総合支援法に基づく福祉サービス事業ではありません。従いまして国からの支援はありませんので、学費は大学や専門学校と同じく個人で負担していただくことになります。福祉サービス事業の自立訓練事業所、就労継続支援A型事業所、就労継続支援B型事業所、就労移行支援事業等での支援プログラムとして、「みんなの大学校」の講義を取り入れてていただけるよう、全国の各事業所に積極的に呼び掛けております。
A みんなの大学校ではウエブで講義に参加できれば学生として入学することは可能です。障害が重いためにパソコン操作が難しい場合には、「訪問講義」も検討いたします。首都圏にお住まいの方にはみんなの大学校の教員やスタッフで対応いたしますし、首都圏から遠い方につきましては、重度障がい者向けの学習支援等を行っているお近くの支援者等を全国のネットワークを利用して紹介できるかを検討いたします。お気軽にご相談ください。